Canvaでデザインして印刷したいけど自分でもできるかな?
そんな悩みにお答えします。この記事では簡単にできるCanvaでの印刷方法を解説します。
実際に印刷すると「思っていたのと違う!」となる事は多々あります。そうならない為にも
印刷データを作るにはルールがあるので失敗しない為にも必要な事は太文字で書いているのでチェックしてみてください!
この記事でわかること
- Canvaからの印刷方法と料金比較
- 印刷用PDFのデータの作り方
- Canvaからラクスルへの入稿方法
- Canvaから直接入稿する方法
canvaの印刷方法は4つ
Canvaは誰でもデザインする事ができるオンランデザインツールです。
基本的な使い方は下記の記事「無料デザインアプリCanavaの使い方5つのポイント」も読んでみてください。
Canvaで印刷できるものは名刺、パンフレット、チラシ、ステッカー、グリーティングカード、アパレルなど紙のものはもちろんパッケージであってもデータさえ作れれば可能です。
印刷方法は4パターンあります。
Canvaの4つの印刷方法
- 自身のプリンターで印刷する
- コンビニで印刷する
- ネットプリント屋で印刷する
- Canvaから直接印刷する
小部数の印刷の場合はコンビニプリントでも十分ですが、50部以上になるとネットプリントの方がコスパがいいです。
Canva印刷は枚数の単位が25,50,100枚となるのですが、ネットプリントの方は10枚単位で設定できるので細かく枚数を発注したい場合はネット印刷が便利です。
それぞれのプロジェクトに合わせて選択してみてください。
印刷の特徴と料金の比較
印刷方法 | 特徴 | A4(表裏カラー)50枚 | はがき印刷(表裏カラー)25枚 |
---|---|---|---|
プリンター | コスパがいい 試刷りができる インク代がかかる | 紙代、インク代 | 紙代、インク代 |
コンビニ印刷 | すぐに印刷できる 大量刷るとコストがかかる 仕上がりが綺麗ではない | 6,000円 (セブンイレブン) ※1枚〜印刷可能 | 3,000円 (セブンイレブン) ※1枚〜印刷可能 |
ネット印刷 | 仕上がりが綺麗 色々な印刷ができる 印刷の知識が少しいる | 1,619円 (ラスクル) ※10枚〜印刷可能 | 2,248円(30枚) (ラスクル) ※10枚〜印刷可能 |
Canva印刷 | アプリ上から入稿できる 印刷できる種類が少ない 紙の種類が少ない | 3,850円 (ベストプリント) ※25枚〜印刷可能 | 2,875円 (ベストプリント) ※25枚〜印刷可能 |
Step 1. 印刷する前に確認する
印刷データを作る上で注意することをまとめました。
- フォントの最小サイズは6pt以上
- カラーはCMYKで印刷される
- 塗り足しをつける、トリムマークをONにする
- 画像の解像度は300dpi以上
フォントの最小サイズは6pt以上
無理なく可読できるフォントのサイズ6ポイント以上になります。なぜならば、太いフォントを使うと潰れて読めなくなってしまう可能性があるためです。6ポイント以上のサイズにしましょう。
Canvaの最初の設定ではフォントのサイズ単位が「px(ピクセル)」になっています。
ポイントをピクセルに変換すると
6 ポイント = 8 ピクセル [px](8以上の数字を使うようにしましょう)
カラーはCMYKで印刷される
Canvaはデジタルアプリなので、デフォルトではRGBを使用しています。印刷のカラーはCMYKという4色から構成されています。
RGBをCMYKに変換する色がくすんでで見える事があり、印刷してみると見え方が変わります。下記の画像の例はRGBとCMYKの色目の違いです。
どうでしょうか?右の画像の方がくすんで見えるかと思います。例えば服の色や化粧品など商品自体の色が重要な場合の印刷には注意が必要です。
※ CMYKを選択できるのはPro(有料版)のみになっています。(ラクスルのネット印刷ではRGBで制作したデータでもチェックを通っていたので入稿できるかと思います。ラスクルの入稿時にPDFで最終確認してみてください)
塗り足しをつける
塗り足しとは、印刷時にデザインや背景色を紙の端までにしたい場合、断裁時のズレによる白い余白を防ぐためのものです。通常、仕上がりサイズよりも3mmから5mm外側に設定されます。
余白とは、ページの端と印刷内容の間の未印刷の空間で、読みやすさを確保し、製本時の内容切れを防ぐために設定されるものです。
デザインミスを防ぐためにCanvaの塗りたし、余白の設定をONにしておきましょう
ファイル → 表示設定 → 余白を表示にチェック、塗り足しを表示するにチェック
白い破線のラインがでればOKです。
画像の解像度は300dpi以上
印刷はデジタルよりも粗が目立つため、画面上では綺麗に見えていても、いざ印刷してみるとボケた写真になっている事があります。
そんなミスをなくすために画像の解像度は300dpi以上に設定しましょう。
300dpiがどのぐらいかわからない、どうやって設定していいのかわからない!という方は画像を200%に拡大してみてください。100dpi未満だと明らかにガタガタして見えると思います。
Step 2. 印刷データを作る(PDFを作る)
印刷用pdfの作り方
共有→ダウンロード
ファイルの種類→PDF(印刷)を選択
❶ ファイル名を入れる
❷ トリムマークと塗りたし、PDFのフラット化にチェックを入れる(コンビニで印刷や独自のプリンターなど裁断しない印刷方法の場合はトリムマークと塗り足しはチェックをはずしてください。)
❸ どのページを印刷するのか選択する
❹ 有料プランの方はCMYKを選択する ※ CMYKを選択できるのはPro(有料版)のみになっています。(ラクスルのネット印刷ではRGBで制作したデータでもチェックを通っていたので入稿できるかと思います。ラスクルの入稿時にPDFで最終確認してみてください)
❺ ダウンロードをクリックして完成!
Step 3. 印刷に出す(入稿する)
独自のプリンターで印刷する
会社や自宅にあるプリンターでもPDFから印刷できます。シンプルなデザインや写真などの少ない資料など手軽さはありますが、多部数を出力する場合はネット印刷の方が安く綺麗に仕上がる場合があります。
デザインの確認などに使うのには最適です。
コンビニで印刷する
コンビニは全国どこにでもあり、スマホのアプリからアップロードができるなど、手軽に素早く印刷できるのがとても便利です。
しかしコストの面ではA4サイズのカラー印刷が片面60円と割高になり、多部数を刷る場合はネット印刷の方がクオリティも高くお得だと感じます。
コンビニの場合裁断は自身でしないといけないのでトリムマークと塗り足しは必要ありません。
確認の為に印刷したい場合はトリムマークと塗り足しのをいれてワンサイズ大きな紙に印刷し自身で裁断します。
セブンイレブン
https://www.sej.co.jp/services/multicopy/print.html
ローソン
https://www.lawson.co.jp/service/others/multicopy/#pdf
ファミリーマート
https://www.family.co.jp/services/print/print.html
ネット印刷
ラスクルでの入稿方法
サイトにアクセスします
左のメニューから印刷するカテゴリーを選び、右の欄からA4のサイズを選びます。
今回はA4表裏カラーのチラシで説明していきます。
次に、右の欄から用紙のとカラーの設定を選んで右の表から部数と納品日を選べます。
納期が短いほど高くなります。
注文内容を確認して問題がなければ「データ入稿をしてください」ボタンをクリックします。
ファイルから選択をクリック
ここでCanvaからダウンロードしたPDFファイルを読み込みます。
入稿データを読み込んで自動でチェックしてくれます。
ここで入稿結果を確認すると、「自動修正2件」と表示されていました。開いてみると
- 注文サイズに基づいて、サイズを変更しました。
- 透明効果がある部分を埋め込みました。
と出てきました。透明効果の部分は透明効果をご使用の場合、透明効果を保ったままデータを読み込むそうなのでデータに問題はありませんでした。
もう一つのサイズ変更とはどういうことかと最終確認へ進んでプレビューで確認します。
すると、トリムマークを含んだA4サイズに自動修正されていることがわかりました。プレビューではトリムマークは見えにくいので確認用のpdfで確認した方がいいかと思います。
調べてみると、下にある「トリミングを変更」をクリックすると修正する事ができました。
これで「データを入稿する」をクリックして支払いを済ませれば完了です!
データ入稿のスピードチェックで自動修正されてしまいますので、必ずプレビューで確認するか確認用pdfで確認してみてください。
Canvaで印刷する
Canvaでの印刷方法は非常に簡単でシンプルです。あたり前だけど一番印刷しやすいです。
右上の「チラシを印刷」をクリック
右側に入稿用のパネルが開きます。
1, それぞれサイズ、紙の種類、仕上げ、部数を選んで続行をクリック。
2, PDFをダウンロードしてデータが間違えないかに確認してください。
3, 確認できたら「カートに追加」をクリック。
4, 問題なければ「お支払い」をします。
これで入稿完了です!
まとめ
この記事では、Canvaを使用して印刷する際の基本的なステップと、印刷の品質を高めるための重要なポイントについて詳しく説明しました。
重要なポイントを押さえていれば印刷もプロフェッショナルな仕上がりとなるでしょう。また、印刷方法の選択肢も幅広く、状況に応じて最適な方法を選べます。
Canvaでの印刷は、これらのステップを踏むことで簡単で効果的です。是非このガイドを参考にして、素晴らしい印刷物を作成してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。